11月の坐禅会

本日(11月5日)に、11月の坐禅会を行いました。

今月は霜月ということに因み、下記の百人一首の歌が詠まれ白菊を模した和菓子がでました。懐紙が初霜、和菓子が白菊ということですが、よく見ると懐紙にうっすらと、花弁、雪月花、三日月が…毎回、お茶菓子の内容は受所の小林さんにお任せをしておりますが、今回も大変凝った内容で、情景を想像し、愉しみながらお抹茶を頂きました。

(一首)「心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置き惑わせる 白菊の花」

(説明)「周り一辺が真っ白な初霜が降りて、白菊と見分けがつかなくなっているので、あてずっぽうに折るなら折ってみようか。」

上野の東京国立博物館で、「禅ー心をかたちにー」という特別イベントが行われています。そのパンフレットに、「禅宗では即身是仏(心こそが仏だ)といわれます。すべての物事が心であり、心の外に法はないと説く禅宗は、心をテーマとする宗教であり…」とあります。「即身是仏」とは「あなたの心はそのまま仏さま」という意味です。しかし、私利私欲の為に勝手気ままに生きるとこの心は見えなくなってしまいます。修証義の最後の一節に「即身是仏というは誰というぞと審細に参究すべし、まさに仏恩を報ずるにてあらん」という言葉で締めくくりされてあります。「参究」とは深く考えること。何を考えるのかというと「あなたの心はそのまま仏さま」ということです。さらに、そのことを考え行じていくことが仏さまの恩に報いることになると温かい励ましの言葉を頂いております。各々がこのことを参究し、共に仏道を歩んでいくことを願っております。合掌img_6689

 

 

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カテゴリー: 坐禅