9月2日に、9月の坐禅会を行いました。
今回のお茶菓子は、一口香と旅枕。九月には9月9日の節供があり、9とは奇数の一番大きな数字で、それが二つ重なるということで、重陽の節供と呼ばれています。(陽は奇数、陰は偶数を表すそうです。)そこで、今回は二つ和菓子を用意しました。一口香は菊(9月9日は菊の節供ともいいます)を、旅枕は暑い夏が旅をしていなくなることをイメージして用意しました。
毎回、坐禅会の始まる前に気を付けていただくことをいくつか話しております。その一つに坐禅は家を出てからもう始まっていると心がけてください、とお伝えしております。しかし、ある参禅者より、昨日から坐禅の準備を整えてきたこと、また、普段の生活の中で坐禅を意識して生活していることを聞きました。坐禅会を開いているものとしてはとても嬉しく思いました。坐るだけが坐禅ではないのか、坐禅の心とはなにか、と思う人もいるでしょう。坐禅とは何か、坐禅をなぜするのか、ただ説明を聞くだけではなくて、各々が考え、自覚し、実践していただければと願っております。
初めての方でも丁寧に指導させていただきます。お気軽にいらしてください。共に精進いたしましょう。
「この法は 人人の分上にゆたかにそなわれりといえども 未だ修せざるにはあらわれず 証せざるにはうることなし」(正法眼蔵 弁道話)
次回は10月7日(土)です。合掌