2月15日は、お釈迦さまがお亡くなりになった日にちで「涅槃会」といいます。全国の寺院では、お釈迦さまの最期の様子を描いた「涅槃図」をかけて、お釈迦さま最後の説法を記した「遺教経」(ゆいきょうぎょう)を読誦し、そのご遺徳をしのぶ法要が行われます。 涅槃図には、お釈迦さまが沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で、頭を北にお顔を西に向けて横たわり、そのまわりには多くの弟子を始め、すべての生き物が嘆き悲しんでいる様が描かれております。日本での法要は、天平勝宝年間(750年)頃から始まっていた奈良・興福寺の記録が最古とされています。
「涅槃」の言葉には二つ意味があります。ひとつには、煩悩の炎を消し去って悟りを開いた状態のことです。ふたつには、お釈迦さまのいのちの火が消えてしまった入滅のことです。このふたつの意味をもって、完全な涅槃ということで「大般涅槃」(だいはつねはん)といいます。お釈迦さまは、人間が煩悩や苦しみから解放される道、生きることの本来的意味を明らかに示してくださいました。そのような遺徳に感謝をささげることを自らに誓う法会であります。
白峰寺では墓地内に涅槃仏がお祀りされております。いつでもお参りください。