10月7日に、10月の坐禅会を行いました。
旧暦の8月15日を「十五夜」や「中秋の名月」と言いますね。今年は10月4日がそれに当たります。参禅にこられた皆さまも、「雲の隙間から満月が見えたよ~」とか「お団子をお供えした」などと話されておりました。今月はその満月に見立てた、形が丸い和菓子「茅ケ崎そだち」を用意いたしました。美味しくいただきました。
人間の欲望を仏教では「貪・瞋・痴(とんじんち)」と言い、人間に害のある三つの毒として表しています。「貧」はむさぼりの心、「瞋」は怒り・憎しみ・妬みの心、「痴」はおろかさ・愚痴・無知を意味します。貪りの心から、何かを求めるのだけれども、それが得られないときに怒り・憎しみ・妬みの心が生まれます。そして、その解決方法が分からないまま放置している、欲望のままに生きていることをおろかさ、無知と言っているのです。これら「貪・瞋・痴」は身体、口、心から生まれます。であれば、身体、口、心を調える必要があるのです。
坐禅ではまず、身体を調える、呼吸を調える、そして、心を調えます。心が苦しいときは一度立ち止まり、静かなところで、姿勢を調え、呼吸を調え、自分を見つめましょう。おのずと心が調ってきます。
次回は11月4日(土)です。合掌