如来

本日、本堂に安置されていた白峰寺ご本尊「釈迦牟尼如来坐像」を当寺が信頼を置く仏具店にお預けいたしました。大正14年の本堂火災以降から安置され、約90年の汚れ、色落ち、傷み等を修繕、修復するためです。期間は約三か月間で、その間は「釈迦牟尼如来立像」を安置いたします。

曹洞宗のご本尊は、釈迦牟尼如来です。上記二つの仏像は立ってるか、坐ってるかの違いですが、では「釈迦牟尼如来」の「如来」とは何かわかりますか?以前の投稿「仏像の世界」で簡単に説明しましたが、如来とは悟りを開いた者のことを言います。如来の仏像は、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、毘盧遮那如来、大日如来などがあります。これらのモデルが、お釈迦さまであり、仏教は、今から2500年前のインドでお釈迦さまが人々に教えを説いたのが始まりです。お釈迦さまはインドの小国の王子でしたが、地位や財産、妻子をも捨てて、衣一枚で出家されました。ですので、如来の仏像は装飾品をつけず、質素で、衣一枚をまとっていることが多く見られます。大きくは32個、細かくは80個の特徴があり、これらを参考に仏像が造られています。もっともわかり易いのは、「螺髪(らほつ)」といわれる髪の毛が渦を巻いてパンチパーマのようになっている頭と、眉間にある丸まった白い毛の渦の「白毫(びゃくごう)」です。「白毫」は伸ばすと一丈五尺(約4.5m)あるとされています。他にも、もらさずに人々を救いあげることを意味して、指の間に水かきのような膜があったり、色んな特徴があります。皆さんも、今度から仏像を見るときにはよく観察してみてください。身近にある仏像はなんという仏像か答えられますか?

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カテゴリー: 仏像