秋の木々が色づく季節となりました。本堂前には樹齢400年以上のイチョウの木が2本あります。圧倒されるような存在感で舞い散る葉は美しく、落ちた葉っぱで本堂前は黄色に染まっています。12月に入り少し肌寒い中、今年最後の坐禅会を本日(12月3日)開催いたしました。
坐禅の始まりに、「臘八摂心(ろうはつせっしん)」について話させていただきました。「臘」は、12月を表す「臘月」、「八」は8日のことです。また、「摂心」というのは「心をおさめる」という意味であり、つまりは坐禅のことです。
曹洞宗ではお釈迦さまに関わる大切な法要が年に3回あります。2月15日の涅槃会(お釈迦さまがお亡くなりになられた日)、4月8日の降誕会(お釈迦さまがお生まれになられた日)。そして、12月8日の成道会(お釈迦さまがお悟りを開かれた日)です。お釈迦さまは12月8日の朝、明星を見て仏道を成就されたと伝えられています。そして、我々も同じように仏道を成就することを願い行われるのが成道会の法要です。
その法要の前に行われるのが、臘八摂心です。12月1日から8日まで、曹洞宗の多くの寺院では、12月8日に仏道を成就されたお釈迦さまを敬い、お悟りを開かれたお釈迦様と同じ修行、つまりは坐禅の報恩修行を行う期間とされています。
次回は、来年の1月7日(土)です。